鼻の専門クリニック

だから叶う、
安心の日帰り手術。

目次

1.鼻の日帰り手術

1-1.慢性的なお鼻の症状とお悩みを日帰り手術で解決へ

1-2.日帰り手術の流れ

1-3.鼻専門クリニックで手術を受ける5つのメリット

1-4.手術の種類について

1-5.手術費用について

1-6.手術実績

2.鼻炎

3.副鼻腔炎(蓄膿症)

4.鼻出血

5.いびき・睡眠時無呼吸症候群

慢性的なお鼻の症状とお悩みを

日帰り手術で解決へ

Day Surgery for Nasal Conditions

通常は入院が必要とされる鼻や副鼻腔の手術ですが、当院では日帰り手術が可能です。近年、手術はより低侵襲で短時間になり、多くの方が通院感覚で治療を受けられるようになりました。

[対象となる症状・疾患]
  • 慢性的な鼻づまりや鼻水
  • 慢性鼻炎/アレルギー性鼻炎
  • 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
  • 鼻中隔弯曲症
[こんな方におすすめです]
  • 手術後すぐに帰宅したい
  • 長期の休暇が取れない
  • 家族への負担を抑えたい
  • 費用をできるだけ抑えたい

当院の手術は、全身麻酔でも痛みがなく、安全性にも配慮。手術後は2日ほどの安静が必要ですが、多くの方が3〜4日で社会復帰されています。来院からお帰りまでの平均所要時間は約5時間。負担を最小限に、生活の質(QOL)を損なわず治療を受けていただけます。

鼻の日帰り手術の流れ

STEP.1/来院

まずはご来院いただき現在のお鼻の状態を確認いたします。
診察予約はネット上で可能です。

STEP.2/診察

まず、身体診察・CT検査・採血などを行い、手術が安全に実施できるかどうかを確認します。当院では、患者様の意思を尊重し、無理に手術を勧めることはありません。お鼻の状態をしっかりと診察した上で、必要と判断される場合にのみ手術をご提案いたします。

STEP.3/術前検査

血流検査・心電図検査・胸部レントゲン検査・鼻腔通気度検査を行います。術前検査で特に問題がなければ、予定通り手術を行います。

STEP.4/手術前

手術当日は、原則として絶飲絶食となります。全身麻酔を使用するため、胃の内容物が肺へ逆流して起こる誤嚥性肺炎を防ぐ目的で、胃を空の状態にしておく必要があります。絶飲絶食の詳細なスケジュールについては、医師の指示に従ってください。

STEP.5/手術

手術は、事前にご案内した日程にご来院いただき、基本的に全身麻酔下で行われます。

STEP.6/手術直後の経過観察

手術後、処置が終了し体調が安定していることを確認した上で、ご帰宅いただけます。多くの方は、術後約2時間ほどの経過観察でお帰りいただけるケースが一般的です。ご帰宅の際は、ご家族など付き添いの方の同伴、もしくはタクシーでのご帰宅をお願いしております。
また、手術日を含めて2日間は安静にお過ごしいただくようお願いいたします。
万が一、体調に変化や異常を感じた場合は、速やかに当院までご連絡ください。

STEP.7/詰め物の除去

術後、3〜4日目に鼻の中に入っているスポンジを取ります。

STEP.8/再診

術後は、お鼻の経過観察やお薬の処方のため、定期的な通院が必要となります。
担当医師の指示に従い、再診日には忘れずご来院ください。

説明指導について

■手術当日は車やバイクなどの運転はできません(※ご帰宅はお迎え、もしくはタクシー、公共交通機関でお願いします) ■術前1週間・術後3週間は必ず禁煙してください ■マニュキュアやペディキュア、ジェルネイルは落としてください■爪は切っておいてください ■アクセサリーやコンタクトレンズは外しておいてください ■手術当日は、化粧・クリーム等つけないでください ■術後は鼻の中が乾燥しないように、マスクをつけてください

手術当日の付き添いについて

■基本、未成年の患者様(20才未満)は手術前は付き添いの方が必要です ■手術前、手術後にご家族が付き添われる場合は最小限の人数でお願いします ■手術中は他の患者様も同じ病室で休まれているため、付き添いの方は、一旦退席して頂きます
ご協力の程、よろしくお願い致します。

※術前検査は手術日より約1か月前に行います。血液検査、心電図、胸部レントゲンに異常がある場合、持病がある方は、内科やかかりつけ医にご紹介いたします。

鼻専門クリニックで手術を受ける

5つのメリット

1.経験豊富な専門医の手術

当法人は3つの耳鼻咽喉科クリニックを運営し、2018年から2024年で2194例の鼻内視鏡手術を実施。2024年は598例の実績があり、専門医が正確かつ安全な手術を行います。

2.安心の全身麻酔体制

手術は麻酔科専門医による全身麻酔で行うため、痛みや不安を感じることなく受けていただけます。

3.大学病院並みの最新設備

被爆の少ないCTや高性能内視鏡(4Kシステム)、ナビゲーションシステムなど、高度な機器を完備し、安全で精密な手術を実現します。

4.鼻に特化した丁寧な診察

鼻づまりや嗅覚障害の原因をしっかり見極めるために、予約優先制で診察時間を確保。丁寧な診療を心がけています。

5.チーム医療による万全の体制

当法人は現在6名の専門医が在籍し、難しい症例もカンファレンスで検討。多角的な視点から最適な治療を提供します。

手術の種類について

後鼻神経切断術(経鼻腔的翼突管神経切断術)

慢性鼻炎やアレルギー性鼻炎の鼻水、くしゃみを引き起こす神経を切断する手術方法です。後鼻神経は、蝶口蓋孔という鼻の奥の穴から動脈と併走し、鼻の中に分布します。
後鼻神経の切断方法は、
①本幹で動脈と神経を同時に切断する
②本幹で動脈は温存し、神経のみを切断する
③下鼻甲介に分布する末梢枝を選択的に切断する

という方法が行われております。
動脈と神経を同時に切断する方法が、もっとも神経切断の取り残しが少なく、より効果が期待できますが、その反面術後出血のリスクが高くなります。近年の論文では③の手術でも十分に治療効果が期待されるとの報告があり、当院では症例に応じて、手術方針を検討し最善な治療を行っております。

副鼻腔手術(内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ型)

蓄膿症とも言われる慢性副鼻腔炎は、風邪をひいた時などにウイルスや細菌に感染して副鼻腔に炎症が起こるものです。慢性化すると鼻腔内に鼻茸と呼ばれるポリープができ、さらに鼻づまりがひどくなる事もあります。また最近ではぜんそくなどアレルギーが関与した好酸球性副鼻腔炎という新たな考え方の副鼻腔炎が増えており、嗅覚障害、鼻づまりから始まり鼻腔内にポリープが多発するなどの症状や所見が強くなっていきます。これらの慢性副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎において、すべての副鼻腔を開放し膿がたまらないようにする副鼻腔根本手術を行います。

鼻中隔矯正術(内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ・Ⅲ型(骨、軟骨手術)

鼻中隔弯曲症は日本人の大半が持っている症状ですが、極度な弯曲は鼻腔内の換気に影響を及ぼします。通常狭い側が鼻づまりを起こしやすくなり、いびきや睡眠呼吸障害を起こすこともあります。曲がっている鼻中隔の骨と軟骨を除去する手術で、手術後は、鼻腔の隔壁の一部が粘膜のみになります。

粘膜下下甲介切除(内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型[下鼻甲介手術])

鼻の穴には左右一つずつ下鼻甲介というヒダがあります。下鼻甲介は粘膜で覆われており、アレルギー性鼻炎の時などにはこの鼻粘膜が腫れあがってしまい、鼻腔をふさいでしまいます。下鼻甲介の中にある下鼻甲介骨を切除することで、下鼻甲介を減量させ鼻の通りをよくします。粘膜へのダメージが少なく、かつ下鼻甲介の容積を縮小させることができる手術法です。

日帰り手術の適応について

以下に該当される方は、手術の前後に特別な管理が必要となる可能性があります。
医師の判断で関連医療機関にご紹介させて頂き、入院が必要になる場合があります。

  • 小学生以下の方
  • ご高齢の方(75歳以上)
  • 十分に薬剤でコントロールされていない疾患をお持ちの方(糖尿病、高血圧、喘息など)
  • 心疾患、脳疾患、腎不全(人工透析中)、高度肥満(BMI35以上)、睡眠時無呼吸症(CPAP使用中)をお持ちの方
  • 抗がん剤や血液をサラサラにする薬を使用されている方
  • お一人暮らしの方で手術後、不安のある方

鼻の手術費用

当院で行う手術の多くは高額となるため、「高額医療費」の対象となります。
月初から月末までに医療機関や薬局の窓口で支払った額が一定の自己負担額(収入などにより異なる)を超えた場合、その金額については加入している医療保険から支払われます。

[高額医療費について]
下記の表の上限額を超えた費用は医療保険から支払われます。

患者負担割合及び高額療養費自己負担限度額(現行)

70歳
未満

年収約1,160万円~
健保:標報83万円以上/国保:旧ただし書き所得901万円超
年収約770~約1,160万円
健保:標報53万~79万円/国保:旧ただし書き所得600万~901万円
年収約370~約770万円
健保:標報28万~50万円/国保:旧ただし書き所得210万~600万円
~年収約370万円
健保:標報26万円以下/国保:旧ただし書き所得210万円以下
住民税非課税
負担割合
3割(※1)
月単位の上限額(円)
252,600+(医療費-842,000)×1%
[多数回該当:140,100]
167,400+(医療費-558,000)×1%
[多数回該当:93,000]
80,100+(医療費-267,000)×1%
[多数回該当:44,400]
57,600
[多数回該当:44,400]
35,400
[多数回該当:24,600]

70歳
以上

年収約1,160万円~
健保:標報83万円以上/国保・後期:課税所得690万円以上
年収約770~約1,160万円
健保:標報53万~79万円/国保・後期:課税所得380万円以上
年収約370~約770万円
健保:標報28万~50万円/国保・後期:課税所得145万円以上
~年収約370万円
健保:標報26万円以下(※2)/国保・後期:課税所得145万円未満(※2)(※3)
住民税非課税
住民税非課税(所得が一定以下)
負担割合
3割(※1)

70-74歳
2割
75歳以上
1割(※4)

上限額(世帯ごと)外来(個人ごと)
252,600+(医療費-842,000)×1%
[多数回該当:140,100]
167,400+(医療費-558,000)×1%
[多数回該当:93,000]
80,100+(医療費-267,000)×1%
[多数回該当:44,400]

18,000 (※5)
[年14.4万円(※6)]

57,600
[多数回該当:44,400]

8,000

24,600 15,000

※1 義務教育就学前の者については2割
※2 収入の合計額が520万円未満(1人世帯の場合は383万円未満)の場合も含む
※3 旧ただし書所得の合計額が210万円以下の場合も含む
※4 課税所得が28万円以上かつ年金収入+その他の合計所得金額が200万円以上(複数世帯の場合は320万円以上)の者については2割
※5 75歳以上の2割負担対象者について、施行後3年間、1月分の負担増加額は3000円以内となる
※6 1年間のうち一般区分又は住民税非課税区分であった月の外来の自己負担額の合計額について、14.4万円の上限を設ける
以下のご案内は手術代金のみとなっており、これに加えて麻酔費用・薬剤費用・検査費用などが別途必要となります。
また、入院される場合は入院費用も別途かかりますので、あらかじめご了承ください。
Kコード 鼻の手術 点数
344 後鼻神経切断術(経鼻腔的翼突管神経切除術) (片側)30,460点
347-5 内視鏡下鼻腔手術1型 (片側)7,940点
347-3 鼻中隔矯正術(内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型[骨、軟骨手術]) 6,620点
347-8 鼻中隔矯正術(内視鏡下鼻中隔手術Ⅲ型[骨、軟骨手術]) 29,680点
340-3 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅰ型(副鼻腔自然口開窓術) (片側)3,600点
340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅱ型(副鼻腔単洞手術) (片側)12,000点
340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的[複数洞]副鼻腔手術) (片側)24,910点
340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術) (片側)32,080点
370 アデノイド切除術 1,600点
※両側施行した場合は片側×2になります
※当院の手術は高額療養費制度の適応となります

[手術はすべて「保険適応」です]
当院で行っている治療、手術はすべて保険適応(保険がきく)の治療になります。保険適応の治療とは国が承認している治療で、その費用は国が決めています。通常でしたら 自己負担額は3割で、残りの7割は保険者もしくは国が負担をしています。

[生命保険の保険金請求について]
・ 日帰り手術の場合

【日帰り入院】の対象にはなりません。
当院には入院施設がない為、「日帰り入院」の対象にはなりません。保険会社の診断書は、外来扱いで記入します。手術に対する保険については通常通り記入いたします。

・ 入院しなければ給付されない場合

当院は『地域包括ケア病床』を利用し、1泊入院する事が可能です。
予約が必要となりますので、希望される方は事前にご相談ください。

当院の手術実績/手術術式及び症例件数集計

今後更新してまいります

医療法人さんかの手術実績/手術術式及び症例件数集計

手術術式 2024年 2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 合計
内視鏡下鼻・副鼻腔手術(1~4型)(ESS) 341 236 157 145 82 122 19 1102
経鼻腔的翼突管神経切除術 (PNN) 922 640 454 407 324 324 46 3117
内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術)(CON) 417 271 172 145 100 127 20 1252
内視鏡下鼻中隔手術1型(骨、軟骨手術)(DEVI) 541 273 262 247 178 182 21 1704
合計 2221 1420 1045 944 684 755 106 7175
症例数(人) 598 475 322 302 225 237 35 2194

※1症例につき複数個手術を施行している場合があります
※鼻中隔手術以外は片側で1件で算出しております
※ESSとPNNを同時に行った場合はどちらか一方で算出しております

鼻炎(アレルギー性鼻炎 花粉症 そのほかの鼻炎)

花粉

くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった症状を引き起こす鼻炎には、さまざまな原因があります。なかでも最も多いのが「アレルギー性鼻炎」です。そのほかにも、寒暖差やストレスによる自律神経の乱れが原因で起こる「血管運動性鼻炎」や、風邪などによって一時的に起こる「急性鼻炎」などもあります。ここでは、最も多くみられるアレルギー性鼻炎についてご説明します。まずは問診を行い、症状が出る時期やきっかけなどをうかがいます。その内容から原因がはっきりすれば、その時点でアレルギー性鼻炎と診断できることもあります。原因がわかりにくい場合は、血液検査などを行って詳しく調べたうえで診断します。

診断結果と症状の程度に応じて、以下のような治療を行っていきます。
①予防的な治療(アレルゲンを避けるなど)
②お薬による治療
③アレルゲン免疫療法(体質改善を目指す治療)
④手術による治療

患者さん一人ひとりに合った方法をご提案いたしますので、ご不安な点があればお気軽にご相談ください。

予防治療

まずは、ご自身のアレルギーの原因(アレルゲン)を知ることがとても大切です。代表的なアレルゲンには、ダニやハウスダスト、スギ・ヒノキなどの花粉、ブタクサやカモガヤといった草花、カビ(真菌)、昆虫、ペットの毛などがあります。当院でもアレルギー検査を行っておりますので、ご希望の方はお気軽にお申し出ください。原因となるアレルゲンがわかった場合は、それをできるだけ避ける生活を心がけることが、症状を軽くするうえでとても重要です。

薬物治療

こちらが代表的な治療方法になります。治療の中心は、内服薬(飲み薬)や点鼻薬(鼻にさすお薬)の処方です。薬にはさまざまな種類があり、症状や体質に合わせて組み合わせて使用することもあります。市販されている点鼻薬は、即効性があり症状をすぐに和らげてくれることがありますが、長期間くり返し使うことで効果の持続時間が短くなったり、依存的になってしまうことがあるため、長期的な使用はおすすめできません。また、注射による治療も存在します。以前は「ステロイド注射」が使われていましたが、副作用(高血圧、糖尿病、骨粗しょう症、免疫力の低下など)のリスクがあるため、日本耳鼻咽喉科学会では推奨されておらず、当院でも行っておりません。現在は「ゾレア」という注射薬があり、アレルギーの原因物質が細胞と結びつくのを防ぎ、炎症を抑える効果があります。ただし、この注射は、内服薬や点鼻薬で十分な効果が得られない重症の方に限って使用される治療であり、注射だけで完結するものではありません。内服薬や点鼻薬などの併用が必要です。また、この治療は非常に高額であるため、当院では取り扱っておりません。

免疫療法

アレルゲン免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少しずつ体に取り入れていくことで、アレルギー体質そのものを改善していく、根本的な治療方法です。近年では、安全性が高く、通院しやすい方法として「舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)」が行えるようになってきました。ただし、現在日本で舌下免疫療法が認可されているのは、スギ花粉とダニアレルギーの2つに限られています。この治療は、毎日、専用の薬を舌の下に1分間含んでから飲み込むという方法で続けていきます。毎日欠かさず続けることが大切で、およそ3年間ほどの継続的な通院が必要です。また、すべての方に確実な効果が出るとは限らず、症状があまり改善しないケースもあります。こうした点をふまえ、当院では現在、舌下免疫療法は行っておりません。

手術治療

通年を通して薬による治療があまり効かない重症の方が、手術治療の対象になります。

たとえば、

  • 夏休み中に症状を改善しておきたい方
  • 社会人になる前に治療を終えておきたい方
  • 大学生になる前に体調を整えたい方
  • 妊娠前に薬を減らしておきたい方

など、できるだけ早く症状を改善したいとお考えの方には、舌下免疫療法よりも「手術治療」をおすすめしています。なかでも「レーザー治療」は、短時間で終わり、比較的手軽に受けられるというメリットがあります。ただし、効果は半年から1年ほどで徐々に弱まることがあります。また、鼻中隔(鼻の中央のしきり)が大きく曲がっている方には、無理にレーザーをあてると癒着(鼻の中の組織がくっつくこと)や悪化を招く可能性があるため、慎重な判断が必要です。

手術治療の詳細については、こちらをご覧ください。

副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎(蓄膿症)

鼻の奥にある「副鼻腔(ふくびくう)」という空間に炎症が広がると、にごった鼻水や鼻づまり、頭痛、のどの奥に鼻水が流れ込む(後鼻漏)、においがわかりにくくなる(嗅覚障害)など、さまざまな症状が出てきます。副鼻腔炎には、風邪が原因で起こる急性副鼻腔炎のほか、3カ月以上症状が続く慢性副鼻腔炎、さらに、好酸球性副鼻腔炎(アレルギー体質の方に多いタイプ)、歯が原因で起こる副鼻腔炎(歯性)、カビが関係する真菌性副鼻腔炎など、いくつかのタイプがあります。まず、問診で症状や経過を確認した後、鼻の中をファイバースコープ(細いカメラ)で観察し、膿(うみ)が出ていないか、「鼻茸(はなたけ)」と呼ばれるポリープができていないかなどを調べます。さらに、レントゲンやCT検査で副鼻腔の状態や、炎症の広がりを確認します。慢性副鼻腔炎の治療では、これまでに十分な治療を受けていない方には、まず「マクロライド系抗生物質」というタイプの薬を、少量ずつ2〜3カ月間飲み続ける治療から始めます。この治療法は、重症でなければ約7割の方に改善が期待できます。マクロライド系抗生物質は、単に細菌を退治するだけでなく、鼻の粘膜の機能を整えて、自然な排出機能(自浄作用)を高める働きがあるのが特徴です。

さらに、日常生活では、

といったセルフケアも重要です。

このような保存的治療(手術をしない治療)で効果が見られない場合や、すでに保存的治療を受けても改善がなかった場合、手術による治療を検討します。また、最初から手術が必要と判断されるケース(例:鼻の中に大きなポリープがある場合、好酸球性副鼻腔炎、高度な鼻中隔のゆがみがある場合など)もあります。

手術に関する詳しい説明は、こちらをご覧ください。

慢性副鼻腔炎

骨格の構造や体質などの問題が原因で、急性副鼻腔炎が慢性化してしまうことがあります。そのような場合には、まずは数カ月にわたって抗生物質を服用したり、鼻洗浄やネブライザー(薬剤を霧状にして鼻やのどに届ける治療)などの保存的な治療を行います。こうした治療を続けても症状が改善しない場合には、手術を検討する必要があります。特に、鼻の中に「鼻茸(はなたけ)」と呼ばれるポリープができている方は、お薬による治療だけでは十分な効果が得られないことが多いため、手術による治療をおすすめするケースが多くなります。

好酸球性副鼻腔炎

この副鼻腔炎は「鼻茸(ポリープ)」がたくさんできやすく、嗅覚(においを感じる力)が低下しやすいのが特徴です。また、気管支喘息を一緒に持っている方も多く見られます。原因はまだはっきりとはわかっていませんが、鼻茸の組織を検査し、好酸球という細胞が多く見られた場合に確定診断となります。治療にはステロイド(炎症を抑える薬)がよく効きますが、長期間使い続けると副作用が出ることがあるため、継続的な服用は難しいとされています。鼻茸が徐々に大きくなると鼻の通り道がふさがれてしまうため、手術による治療が必要になる場合があります。手術後は、鼻洗いやお薬での治療を続けながら、定期的に通院していただくことが大切です。この病気は「指定難病」に該当するため、手術後に確定診断がついた時点で、医療費助成の申請が可能です。

歯性副鼻腔炎

虫歯の治療で神経を取る「根管治療(こんかんちりょう)」を受けたあと、治療した歯の奥で細菌が増え続けてしまうと、歯の根に炎症(歯根炎)が起きたり、膿がたまって嚢胞(のうほう)ができることがあります。この膿や炎症が上あごの副鼻腔(上顎洞)に広がると、副鼻腔炎になります。下の歯は副鼻腔炎とは関係ありません。初期の段階では抗生物質で治療を行いますが、なかなか改善しない場合は手術が非常に有効です。たまった膿を取り除くことで歯の根の負担を軽くし、症状の改善が期待できます。嚢胞がある場合には、副鼻腔を通じて嚢胞に穴をあけ、膿を出すことで根本的な治療が可能なこともあります。重度の歯根炎では、抜歯が必要になることもありますが、場合によっては歯を抜かなくても鼻の手術のみで症状が落ち着くこともあります。抜歯の判断の前に、一度耳鼻科でご相談いただくことをおすすめします。

真菌性副鼻腔炎

カビの一種であるアスペルギルスなどが原因で起こる副鼻腔炎です。多くの場合、「寄生型真菌症」と呼ばれ、症状がほとんどないことが特徴ですが、まれに「破壊型真菌症」という重い状態に進行することがあります。破壊型になると、副鼻腔から頭の中に炎症が広がり、脳出血などの重い合併症を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。そのため、症状がないうちに手術でカビを取り除くことをおすすめしています。CT検査で副鼻腔の中に白い斑点模様が見える場合、真菌性副鼻腔炎の可能性が高いと考えられます。カビは主に上顎洞にたまっており、内視鏡(カメラ)を使って、丁寧にすべて取り除きます。手術後は、副鼻腔の換気(通気性)をよくすることで、再発を防ぎます。

鼻出血

鼻出血

鼻出血の多く(約70~80%)は、鼻の中の壁(鼻中隔)の前の部分から出血します。残りの約20~30%は、鼻の奥の方からの出血ですが、鼻の構造が複雑なため、出血している場所がはっきりとわからないこともあります。出血の場所が特定できた場合は、お薬や電気でその部分を焼いて止血を行います。出血部位が特定できないときは、ガーゼや綿を鼻に詰めて圧迫止血を行うこともあります。小さなお子さんの鼻血は、ほとんどが鼻の前の「キーセルバッハ部位」からの出血ですが、あまりひどくなければ処置をせずに様子を見る方針です。これは、処置をしても傷口を触ってしまうことで化膿や再出血のリスクがあるためです。

鼻血が出たときのポイント

まず落ち着く

鼻血が出ると驚いてしまいがちですが、まずは深呼吸をして落ち着くことが大切です。慌てて動くと血の流れが強くなり、止まりにくくなることもあります。周囲にいる人も慌てずに、安心できる声かけをしてあげましょう。

座って前かがみの姿勢になる

椅子などに座り、顔を下に向けて床を見るように前かがみになります。上を向くと血がのどに流れ込み、血液を飲み込んでしまう可能性があります。これは吐き気や嘔吐、息苦しさの原因になるため避けましょう。

鼻を指でつまむ

出血している小鼻(鼻のやわらかい部分)を親指と人差し指でしっかりとつまみます。そのままの姿勢で5〜10分ほど静かにしておくと、多くの鼻血は自然に止まります。途中で指を離さず、時間をしっかり守ることが大切です。

すぐ病院へ行くべき“危険な鼻血”

①バケツ一杯分ほど出る、あるいは明らかに大量の出血がある場合。
②前かがみで鼻を押さえても血が止まらず、口の中にどんどん流れてくる場合は危険です。
③5〜10分で多くの鼻血は止まりますが、20分たっても止まらないときは、医師の診察が必要です。
④1週間に3回以上鼻血が出るなど、頻度が多い場合も耳鼻咽喉科を受診しましょう。
⑤血液が止まりにくくなる薬を飲んでいる場合、出血が止まりにくいため、より注意が必要です。

これらの症状が一つでもあれば、迷わず病院に行くことが大切です。

いびき・睡眠時無呼吸症候群

いびき・睡眠時無呼吸症候群

いびきは、眠っている間に鼻やのど(上気道)を空気が通る際、主に軟口蓋(なんこうがい)や口蓋垂(こうがいすい:のどちんこ)が振動することで生じます。いびきには、呼吸の障害を伴わない「単純いびき症」と、呼吸が一時的に止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の2つのタイプがあります。日中に強い眠気がある、疲れやすいといった症状がある場合は、睡眠中に無呼吸になっている可能性があります。SASがあると、脳や心臓に関わる病気のリスクが高くなることが知られています。

当院ではまず、問診と鼻・のどの状態の観察を行います。ご家族やパートナーから「眠っているときに呼吸が止まっている」と指摘されたことがある方や、日中の眠気が強い方には、睡眠時無呼吸の有無を調べる検査をご案内いたします。

一方で、睡眠時無呼吸の可能性が低い場合や、いびきのみが気になる方には、ご自宅で手軽に確認できる無料のスマートフォンアプリをご紹介しています。このアプリは、就寝時に枕元にスマートフォンを置くだけで、機械やチューブを体に装着する必要はなく、ご自身のいびきを録音・確認することができます。「自分のいびきが実際にどのようなものか知りたい」という方にもおすすめの方法です。

当施設での治療方針について

睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAP(シーパップ)が適応と判断された場合には、この治療を導入します。CPAPとは「Continuous Positive Airway Pressure(持続的陽圧呼吸療法)」の略で、睡眠中の無呼吸を防ぐために、1998年から健康保険の適用となっている治療法です。治療には、専用の機械(CPAP本体)、空気を送るチューブ、そして鼻に装着するマスクを使用します。機器には患者さんそれぞれに適した空気圧が設定されており、就寝時にマスクをつけることで、その圧力で一定の空気が送り込まれ、気道の閉塞を防ぎます。CPAP療法は、しっかりと継続することで、睡眠の質が改善されるだけでなく、日中の眠気や疲労の軽減、さらには脳や心臓などの病気のリスクを下げる効果も期待できます。治療については、医師が詳しくご説明し、使用方法や管理方法についても丁寧にご案内いたしますので、ご安心ください。

CPAP(持続陽圧呼吸療法)の適応とならない方や、いびきのみが気になる方には、次のような治療方針をご提案いたします。

1.鼻に症状がある場合
鼻づまりや鼻炎などの症状がある場合は、まず鼻の治療を行います。治療方法には、内服薬、点鼻薬、必要に応じて手術が含まれます。

2.肥満が関係している場合
体重の増加が原因と考えられる場合には、減量が重要です。目安として、20代の頃より体重が10kg以上増えている場合は、減量によっていびきや睡眠の質の改善が期待できます。

3.飲酒を控えること
アルコールには筋肉をゆるめる作用があり、気道がふさがれやすくなります。そのため、いびきが悪化することがあります。就寝前の飲酒を控えることが改善につながる可能性があります。

体位療法について

仰向けで寝ると、いびきや無呼吸が起こりやすくなることがあります。横向きで眠ることで、いびきや無呼吸が軽減するという報告があります。寝る姿勢を工夫することも、治療の一環として有効です

口腔内装具(スリープスプリント)

睡眠時に口内につけ,下顎を前に出した状態で固定し,気道の狭窄を予防するものです。歯科で作成していただきますが、医師からの紹介がなければ保険適応になりません。

手術的加療

鼻がつまっていると、自然と口呼吸になってしまいます。口呼吸になると、舌がのどの方へ落ち込みやすくなり、呼吸の通り道(気道)が狭くなってしまいます。その結果、いびきや睡眠時無呼吸が起こりやすくなります。
いびきや無呼吸の治療において、まず重要なのは「鼻づまりの改善」です。鼻の通りをよくし、睡眠中にしっかりと鼻で呼吸できるようになることで、いびきの軽減が期待できます。また、CPAP(シーパップ)という治療装置を使用する場合も、鼻の状態が非常に重要です。CPAPは鼻にマスクを装着して空気を送り込む治療ですが、鼻づまりがあるとうまく使えず、途中で使用をやめてしまうケースが多く見られます。そのため、点鼻薬や内服薬などを使って鼻の通りを改善することが大切です。さらに、鼻の形の異常(たとえば鼻中隔のゆがみなど)がある場合には、手術によって根本的に改善を図ることで、いびきや無呼吸の改善だけでなく、より快適な睡眠につながります。
鼻閉を改善する手術については「内視鏡下鼻中隔手術」「内視鏡下下甲介手術」などがあります。
手術に関する詳しい説明は、こちらをご覧ください。
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